プレスリリース(2006年)

新宿データセンターの設備刷新とハウジングスペース拡張について

電源・空調能力の増強とフロア増床により、都心のデータセンターを最新鋭化

2006年08月04日

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インターネットデータセンターを運営するソフトバンクIDC株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:真藤 豊、以下当社)は、この度、東京新宿データセンター(東京都新宿区、以下新宿データセンター)の基幹設備を全面改修して電源・空調能力を増強するとともに、フロア増床によりハウジングスペースの拡張を実施しました。

●基幹設備を全面改修して電源・空調能力を大幅に増強

近年、CPUの処理性能の向上に伴い、サーバーの消費電力と発熱量は増加の一途をたどっています。急増する電力需要と排熱への対応として、当社は新宿データセンターの特別高圧受変電設備、自家発電設備を更新・増設して供給電力の増強を図るとともに、空調設備についても最新設備に入れ替えることにより、空調能力を大幅に向上させました。

今回の改修では、多くのデータセンター建設実績と既存データセンターの改修ノウハウを持つ鹿島建設株式会社と連携・協力し、綿密な計画および事前検証を行うことにより、データセンターの運用を継続したまま、基幹設備の切り替えを実施いたしました。また、工期も各種機器の発注を含め、数ヶ月という短期間で主要工事を完了しました。

●都心のデータセンターでハウジングスペースを拡張

最近の都心部におけるデータセンター需要の高まりにより、立地条件の優れたスペースは逼迫していると言われています。今回拡張を行った新宿データセンターは、交通至便な環境かつ強固で安定した地盤に立地しています。防災面においても、センター周辺は極めて安全性の高い地域(東京都都市整備局 地域危険度特性評価=AAA※)とされています。

3フロアの増床で、新宿データセンターは既存スペースを含めると現行の約2倍となる2,000ラック相当の規模となります。さらに、増床フロアはエアフローの綿密なシミュレーションに基づいて設計されており、フロア全体で優れた空調効率を実現しています。

施設の信頼性を高めた高規格なデータセンターで、お客様は従来に増して安心してインターネットビジネスを展開していただけます。
今回の改修にとどまらず、当社はブロードバンド時代の基盤を支えるデータセンターとして、今後も技術動向やお客様ニーズに応じた設備増強と機能向上に努めてまいります。


※地域危険度特性評価とは建物倒壊危険度、火災危険度、非難危険度の三つの危険度のランクの組み合わせにより、その地区の危険度特性を表します。3つのローマ字の並び順は、建物倒壊危険度、火災危険度、非難危険度の順となります。