プレスリリース(2010年)

IDCフロンティアのクラウド新基盤の構築で ヴイエムウェア、日本IBMが協力

2010年06月30日

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株式会社IDCフロンティア(以下IDCフロンティア)は、ヴイエムウェア株式会社(以下ヴイエムウェア)および日本アイ・ビー・エム株式会社(以下日本IBM)の協力のもと、日本のクラウド・コンピューティング市場を活性化させその利活用を強力に推進するため、オンデマンド・リソース「NOAHプラットフォームサービス」に新たな基盤を追加構築しました。この新基盤によるサービス提供を6月30日に開始するとともに、今後も継続して安心、安全、高品質、高機能、そして利便性が高く費用対効果の良いサービス開発に取組み、日本のクラウド・コンピューティングの利活用とビジネスの発展をインフラ提供の側面から推進・支援してまいります。

クラウド・コンピューティングは、IT資源を企業内に所有するのではなく、利用することにより、コスト削減や業務効率化を実現します。日本においてもコスト削減を目的とした活用が増加しており、日本市場は2015年には2009年度の5倍に成長するといわれ*ています。しかし、今現在、日本国内で開発・提供されているクラウド・コンピューティングサービスと企業での利活用は発展途上にあるといえます。

そこで、日本のインターネットサービス最大手Yahoo! JAPANグループでインフラ事業の戦略的展開を担い、また、データセンター事業者としてクラウド・コンピューティングサービスを提供しているIDCフロンティアは、日本の市場にマッチした高付加価値サービスを提供するため、ヴイエムウェアのvSphere4と日本IBMの信頼性が高く高性能なx86サーバーおよびストレージを組み合わせた新基盤を構築しました。これにより、提供できる仮想マシンの数が飛躍的に増加し可用性が向上しました。同時にサービスの収益構造が向上し、リーズナブルなサービス提供が可能となりました。加えて多様なLinux®ディストリビューションへの対応も整い、クラウド環境を活用する多種多様なニーズへの対応が実現しました。

今後もIDCフロンティアは、必要なIT資源をWeb上から手軽にかつ即時に利用できるセルフポータルの導入、従量課金やクレジット決済など複数の課金決済システムの提供、そして企業クラウド間、事業者間での相互連携の実現など、クラウド・コンピューティングで必要と考えられているさまざまな機能を開発・追加するため、VMwareの提唱するvCloud Initiativeを支持し、またIBMの最新技術を活用することによって、お客様の事業拡大のスピードを確実に支援できる環境を実現してまいります。

ヴイエムウェアは、本クラウド基盤構築のためクラウドOS「VMware vSphere™」およびクラウド構築にかかわるコンサルティングサービスを提供しました。今後もIDCフロンティアが、VMware製品を利用した企業内クラウドとの連携や、同社が運営するデータセンター複数拠点間での相互連携を実現できるよう支援します。また、SpringSource やGemStone をはじめとする各種技術を利用して、PaaS領域においてもクラウド・コンピューティングプラットフォームのよりいっそうの機能充実を図り、「NOAHプラットフォームサービス」の付加価値提供に貢献していきます。

日本IBMは、本クラウド基盤構築において、性能と信頼性が高く、仮想化によるサーバー統合に最適なx86サーバー「IBM® System x®3650 M2」およびサーバー仮想化環境に最適な統合ストレージ「IBM System Storage® N3400」を提供しました。今後は「IBM System x 仮想化検証センター」にて、業界最大の3テラ・バイトのメモリーを搭載できることで、多数の仮想マシンを稼働できる「第五世代 Enterprise X-Architecture(eX5)」に準拠したサーバーに、vSphereとvCloudを搭載し、大規模クラウド基盤に最適な最新の技術環境をIDCフロンティアと共同で検証していきます。

以上

*矢野経済研究所「クラウドコンピューティング市場に関する調査結果2009」(2009年12月21日)

<ヤフー株式会社様からのエンドースメント>
ヤフー株式会社(以下ヤフー)は、IDCフロンティアのNOAHプラットフォームサービス(以下NOAH)の新基盤の追加構築による機能増強を歓迎します。
NOAHはヤフービジネスセンター(http://business.yahoo.co.jp/)でサーバー効率化施策として提案しているサービスのひとつであり、ヤフーが参入を計画するクラウド事業のインフラ基盤の中核をなすものでもあります。今回の基盤増強が国内のクラウドビジネスの活性化を促進するものと確信しています。
また、今後予定されている機能追加とともに、ヤフーグループが保有するテクノロジと連携を図ることで、利便性が高く、安定性・信頼性が高く、高機能なクラウドサービスをスピーディーに提供できるようになるものと期待しております。ヤフーはクラウド事業への参入を視野に入れ、NOAHおよびIDCフロンティアとの連携を強化してまいります。

ヤフー株式会社
R&D統括本部 統括本部企画室 室長
大矢 俊樹



株式会社IDCフロンティアについて
社名: 株式会社IDCフロンティア(英文社名 IDC Frontier Inc.)http://www.idcf.jp
設立: 2009年2月2日
代表者: 代表取締役社長 真藤 豊
事業内容:届出電気通信事業者、データセンター事業、ホスティング事業、IPネットワーク事業、コンサルティング、システム構築・運営、その他
株式会社IDCフロンティアは、日本のビジネスシーンの発展と活性化を支える情報技術基盤を提供しています。長年の経験で培った高信頼データセンターを全国9ヵ所で運用しており、SaaS/PaaS/HaaSに代表される高付加価値サービスの開発と提供に取り組み、ビジネスユーザーのクラウド・コンピューティングやオープンプラットフォームの利活用を推進しています。

ヴイエムウェア社について
ヴイエムウェア (本社:カリフォルニア州パロアルト) は、あらゆる規模の企業を活性化する、ビジネスインフラの仮想化をIT部門へ提供いたします。業界をリードする仮想化ソリューション・プラットフォームであるVMware vSphere™を導入することで、お客様は設備投資や運営経費の削減、俊敏性の向上、ビジネス継続性の確保、およびセキュリティの強化を、環境への貢献を行いながら実現することができます。2009 年度に20 億ドルの売上、17万社を超えるお客様、および2 万5 千社を超えるパートナを持つヴイエムウェアは、最も急速な成長を遂げているソフトウェア企業のひとつであり、企業のCIOによって常に「最優先」と位置付けられている企業です。VMwareの詳細は www.vmware.com/jp をご覧下さい。

日本アイ・ビー・エム株式会社について
社名: 日本アイ・ビー・エム株式会社(英文社名 IBM Japan, Ltd)
設立: 1937年6月17日
代表者: 代表取締役社長 橋本 孝之
事業内容:情報システムに関わる製品、サービスの提供
ホームページ: http://www.ibm.com/jp/ja/


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