導入事例

株式会社サイバード様

すばやい対応と手厚いサポートで、70超ものサービスを1ヵ月でクラウド環境に移行完了

偶然が重なり起きてしまった大規模障害から見えたクラウドのあるべき姿

日本のモバイルインターネットの黎明期に創業、20年超に渡り数多くのモバイルエンタテインメントサービスを開発・配信してきた株式会社サイバード(以下、サイバード)は同業界のリーディングカンパニーです。現在では、全世界でのシリーズ累計2,500万人以上の会員数を誇る女性向けゲームや、豊かなライフスタイルをサポートする数々のエンタテインメントサービスの提供を国内に留まらずグローバルで展開しています。また、近年では新たにVoice UI事業やライツ事業にも取り組んでいます。

「『できます!』と強く言ってもらえたのが心強かったんです」、そう語るのは同社の技術統括部技術2部 部長の三橋賢人氏。今回は、技術1部 部長の坂本浩二氏、エンジニアの松木裕作氏の3人にIDCFプライベートクラウドを導入した背景、使っている感想をうかがいました。

左から技術統括部技術2部 部長 三橋氏、技術1部 部長 坂本氏、エンジニア 松木氏
左から技術統括部技術2部 部長 三橋氏、技術1部 部長 坂本氏、エンジニア 松木氏

創業以来の最大規模障害でサービスが止まってしまった

同社は数多くのモバイル向けサービスを国内キャリア、またApp Store、Google Playなどプラットフォーム問わず幅広く開発し、配信・運営している。

「サービスが突然止まってしまったんです。原因は、当時利用していたデータセンターで稼働していたハードウェアの不具合だったんですが、弊社が配信しているサービスが1日ほど止まってしまいました。それが2度起きてしまい、『クラウド環境の見直し』が喫緊の課題として挙がりました。」(三橋部長)

停止して困るのは、コンテンツのユーザーだけではない。当時は、原因の究明とともに、配信しているプラットフォームのほか、コラボレーションしている関係各社へのお詫びと状況説明に追われたという。

技術統括部技術2部 部長 三橋 賢人氏
技術統括部技術2部 部長 三橋 賢人氏

「提供サービスが70個超に渡り停止してしまいました。当時利用していたハードウェアベンダーのご担当者さまも必死に対応してくれていたのですが、なんとか稼動させている状態で、またいつ障害が発生するのか分からない。弊社としては創業以来、最大の惨事だったのでクラウド環境の移行を急ぎました。」(三橋部長)

障害は2月中旬と2月下旬に2度発生。問題になったのは「冗長性」だった。冗長構成でシステムを構築していたが、ストレージの故障・シャーシの不具合が重なったことでレプリケーションが機能せず、惨事へとつながってしまった。

そこで急きょ、クラウド環境の移行先を探し始めた。

冗長性とサポート体制を優先した、短期間での環境移行

「条件として挙げていたのは、まず冗長性。そして、サポート体制です。」(坂本部長)

大規模障害の原因となった冗長性はもちろんのこと、サポートを重視したのは迅速な移行、そして万が一の際の復旧対応を意識してのことだった。

海外のクラウドサービスの場合、高機能でもマニュアルが英語のみであることが多い。また問い合わせは本国へ連絡する必要があり、国内代理店を介すると時間がかかることも多く、日本語対応(サポート)の優先度は高かった。

「サーバー移行の際、仕様や設定マニュアルなどの情報は、海外のクラウドサービスの場合こちらから情報を探しにいかないと分からないケースもありました。弊社としては、お客さまやプラットフォーマーなどへの責任が発生するため、障害要因となるような情報は事前に用意をしておきたい。万が一不具合が起きてもすばやく対応でき、各方面に安心してもらえるような体制を整えたかったのです。」(三橋部長)

技術総括部技術1部 部長 坂本 浩二氏
技術総括部技術1部 部長 坂本 浩二氏

「大規模障害を経験し、代理店対応も大きなネックだと感じました。状況を聞いたとき『本国に確認してみます!』と返ってきてしまうことがありました。早く復旧させたいのですが、代理店側でも把握できない。もちろん、代理店側も頑張ってくれたのですが、どうしても時間がかかってしまう。そこで冗長性だけでなくサポート力も優先して、移行先を探しました。」(坂本部長)

坂本部長が「移行は早ければ早いほうが良い」と語るように、早急に移行を済ませてサービスの安定稼働を目指した。そこで着目したのが、別コンテンツのインフラ運用をお願いしていたIDCフロンティアが提供するクラウドサービス「IDCFプライベートクラウド」だった。

70超に渡るサービスを1ヵ月で移行完了

「IDCFプライベートクラウドは、冗長化はもちろん、国内企業のクラウドサービスなので日本語サポートにも対応していました。営業さんとお話したら、サーバーまわりを丸ごとお願いできそうなイメージだったのも決め手となりました!」(三橋部長)

当初は「ゴールデンウィーク前に完了できていれば・・・」というイメージだったものの、実際は4月下旬には95%の移行が完了し、4月末にはすべての作業が完了していた。「弊社エンジニアが不夜城で対応してくれたほか、IDCフロンティアさんもすばやく対応してくれました。」(坂本部長)

「印象的だったのは、IDCフロンティアの営業さんが、こちらの意図を汲んでくれて検討段階で『できます!』と強く言ってくれたことでした。打ち合わせの直後、帰り際にパソコンを開いて、こちらの無理なお願いもその場で超特急で対応してくれました。」(三橋部長)

技術総括部技術1部 松木 裕作氏
技術総括部技術1部 松木 裕作氏

「心配だったのは、70以上ものサービスの環境を一気に移行する必要があったこと。時間がないなか、細かな調整が必要になるところもグローバルIPアドレスの変更なしで対応いただけました。こちらとしては、1ヵ月ほどで安定したクラウド環境の構築が完了し、そのあとの保守運用も丸ごとお願いすることができました。」(松木氏)

細かな調整にたいして、IDCフロンティアではネットワーク構成を3パターン提案。IDCフロンティアが持つ豊富なサービス・ネットワーク機能を組み合わせられたことも「全体把握がしやすく弊社側でも動きやすかった」と三橋部長は語った。

「アラートに関しても、機器の入れ替えなどでも逐一メールで事前に知らせてくれているので助かっています。」(坂本部長)

株式会社サイバード様 システム構成図
株式会社サイバード様 システム構成図

インフラを丸ごとお願いできたことで他インフラ業務に集中

「クラウド環境をIDCフロンティアさんに任せられたことで、ハードウェア保守・運用の心配から開放され、他のインフラ業務により集中できるようになりました」と松木氏は語る。

「どんなに冗長性を確保していても『まさか』と思うことは起きるんです。だからといって、弊社側で冗長性を担保するのはコスト・運用面で厳しい。今回それらを丸ごとお願いできたため悩みを解消できました。」(松木氏)

サービスの先にはユーザーや版元など、多くの関係者が存在する。障害が起きたときは、関係者も含めて「不安」を抱えてしまう。障害を復旧することが最優先だが「いまここで障害が起きていて、こう対応しています」と言える体制も大事だと、三橋部長は締めくくった。

導入企業様 会社概要
会社名 株式会社サイバード
設立 1998年9月
代表取締役社長 兼 CEO 本島 匡
事業内容 モバイルを軸としたコンテンツサービス/ゲームの提供、コンテンツビジネス支援、クロスメディアソリューションの開発/提供、モバイル/Webサイト構築、eコマース、次世代プラットフォーム/テクノロジーの研究開発など。
URL https://www.cybird.co.jp/新規ウィンドウを開きます

※掲載内容は、本事例の掲載日時点の情報です。
※記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。

2020年05月26日掲載