株式会社ドリコム様
早くも100万ダウンロード突破!
「ダービースタリオン マスターズ」を支えるエンジニア達の目指すもの
エンジニアが自ら考え、開発できる環境を追求したい

2016年11月、株式会社ドリコム(以下、ドリコム)はスマートフォンゲームアプリ「ダービースタリオン マスターズ(以下、ダビマス)」を配信した。
同タイトルは、シリーズ累計販売本数900万本以上を誇る人気ゲームタイトルの初のスマートフォン版。配信から約2ヵ月で100万ダウンロードを達成したことからも人気の高さがうかがえる。

「注目を集めているタイトルだからこそ、ユーザーにはストレスなく快適に楽しんでほしいと考えていました」そう語るのは同社インフラストラクチャー部の平石陽介氏と木本達也氏。今回は、IDCフロンティアソリューションアーキテクト藤城とともに同タイトルでも利用しているIDCFクラウドをどのように活用していったのか話をうかがった。

エンジニアが自ら考え、自由にインフラを選択できる「マルチクラウド」を目指したい

ドリコムは、ゲーム事業、広告・メディア事業を中心としたビジネスを展開している。ゲーム事業では、農園育成ゲーム「ちょこっとファーム」をはじめヒット作を数々輩出している。広告・メディア事業では、広告サービスやグルメユーザーが飲食店を紹介するコンシェルジュサービスやスマートフォン上で物々交換ができるアプリなどを提供。
コンシューマー向けの事業を幅広く展開していることから、サービス品質には特に気をつかいインフラ周りの強化を続けていた。目指していたのはマルチクラウド。これまでは、ひとつのクラウドサービスに限定して利用していたが、サービスやゲームの特性や規模、利用ユーザーの傾向に合わせてインフラを選択できる利便性の追求を目指した。
「エンジニアがその都度、サービスやゲームに合わせてインフラを開発していくのではなく、サービスに合わせて自由にインフラを組み合わせ、開発していけるような環境を用意したいと考えていました」(平石氏)
「とにかく話が早かった」IDCフロンティアの課題解決の姿勢が開発をサポート
「IDCフロンティアは、大規模アクセスにも対応できる。スペック面でも十分な性能をもち価格も抑えられていたため、以前から利用していました。確かな技術力があり、さらに海外サービスと違い、日本語で的確なサポートをしてくれるので、安心感や信頼感がありました。なので2016年11月に配信したダビマスでは、インフラ部分を共同開発することにしました」(木本氏)
同タイトルの注目度は高く、配信してすぐ多くのユーザーが集まることは予想できたが、負荷がどれほどかかるかわからなかった。操作レスポンスには特に気をつけていたため、負荷によって操作性が損なわれることを避けたいと考えていたという。そのため平石氏は、負荷に応じて自動的にサーバー数を増減できるオートスケール構成にしたいと考えていた。

また、ロードバランサーのAPIを検証した際、たまに発生する失敗の原因を突き止めたうえで、効率が良くなるような設定方法を紹介してくれたことも好印象だったと平石氏は語った。
「とにかく話が早かった」と木本氏も語る。
「ホストサーバーでトラブルが起きたときも、営業担当に相談すると、すぐに対応してくれました。『後ほど折り返します』と返さず、連絡したらすぐに対応、解決してくれ、また営業担当で対応が難しいときは、すぐにエンジニアに話を通し、対応してくれました。」(木本氏)

この際、藤城は「本当のお客さまの課題は何か」を意識し技術支援を行ったという。
「これまでIDCフロンティアは、アプリ開発会社向けにサービス機能強化や技術支援を積極的に行ってきました。そのノウハウを活かし、お客さまの口からは語られない本当の課題やサービスリリース後起こりうるであろう問題を推測し、先まわりした対応ができるよう常に意識していました。」
スペック表に載っていない魅力
ゲームはリリースしてみないとDAUが予測しづらい。つまり、リリース前に規模感が掴みづらく、サイジングが難しい。しかし、多くのゲームに関わってきたIDCフロンティアのエンジニアが自身の経験からサイジング。「最初の基準をつくってくれたので、こちらは調整からはじめることができました」と木本氏は語った。
またリリース後の対応について、平石氏は続けた。
「アクセス負荷は、ユーザーがボタンを押すたびに発生します。ダビマスは年末、1秒あたり3,100アクセスに達したこともありました。実はリリースしてすぐ、想定よりI/O処理の負荷が高いことに気づき、すぐに設計しなおしたんです。IDCフロンティアにもリリースした当日の夕方18時に要望を出しました。そして20時には対応してくれたんです。翌朝6時にも要望を出すと、8時には対応してくれて、リリース直後にここまで素早く対応できるとは思ってなかったので本当に助かりました」(平石氏)

「当社が求めるスペックや環境が低コストで利用できる上、営業担当が技術力をもち、業界に精通したエンジニアがこちらの課題を深く理解してくれ、一緒にサービスをつくろうとしてくれる。こうした、スペック表には載っていない魅力をIDCフロンティアは持っていますね。」(木本氏)
理想の環境で進歩する業界を、ともに盛り上げていきたい

「IDCフロンティアは単にソリューションを提供するのではなく、こちらが『やりたい』といったことを実現する方法を一緒に考えてくれました。我々は、仕事をする環境を「作業するだけのつまらない環境」にはしたくないと考えています。エンジニア一人一人が自分自身で考え、行動する、そんな環境を目指しています。IDCフロンティアの迅速な対応と確かな技術力は、我々の理想の環境を実現してくれました。メンバーのアイディアがサービスにすぐに反映・実現され、仕事のなかに楽しみを見い出せていると思います。」(平石氏)
また藤城は、「お客さまとともにサービス開発をしていくことで、当社クラウドサービスの性能の高さやメリット、また課題なども実証することができています。こうして、お客さまと同じ目線で課題解決をしていくことで、他社クラウドサービスとの差別化もはかっていければと考えています。」と語った。
今後、スマートフォンの性能は日増しに伸びていくなかで、サーバー側で負荷を処理することが少なくなっていくと想定される。また、人工知能なども登場していることから、今後はデータの収集や活用に長けたエンジニアが求められる。
そうした流れにより、エンジニア個人の仕事が幅広くなっていく。平石氏は、エンジニアが現場でプログラムを打ち込んでいくだけではなく、複数のクラウドを含めたツール、サービスを組み合わせて「サービスの信頼性をみていく仕事になっていくのではないか」と続けた。
「これから、ゲーム業界ではエンジニアも幅広い知識をもっていかないといけなくなっていくと思います。アプリケーションまわりが強い人も、インフラやサーバーの知識をつけて開発をしていく。反面で、複数の特化したクラウドサービスを組み合わせていく流れができていくと思います。IDCフロンティアはこうした流れをみて同じ目的をもって動いてくれる。今後も一緒に業界を盛り上げていければ嬉しいです」(木本氏)
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関連リンク
導入企業様 会社概要 | |
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会社名 | 株式会社ドリコム |
設立 | 2001年11月13日 |
代表取締役社長 | 内藤 裕紀 |
事業内容 |
ゲーム事業 広告・メディア事業 |
URL |
http://www.drecom.co.jp/![]() |
※掲載内容は、本事例の掲載日時点の情報です。
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2017年02月20日掲載