導入事例

株式会社デジタルガレージ様

トラフィック増減が劇的なツイッターに不可欠な伸縮
ソーシャルアプリのプラットフォームには安定性も必要

投資育成事業や決済サービス・広告技術などの海外技術を日本向けにローカライズしているデジタルガレージ様のビジネスの中でも、ツイッター関連のサービスは特に有名です。ツイッターの日本展開と同時期にスタートした公式ナビゲーションサイト「ツイナビ」や、「ツイナビ」会員向けのソーシャルサービスを提供し、ツイッター社と連携しながらツイッターの国内普及に尽力されてきました。さらに、2011年10月に新たなサービスとしてソーシャルアプリのプラットフォーム「ツイナビアプリ」をスタートし、ツイッターユーザーにさらなる楽しみを提供しています。ユーザートラフィックの増減が激しいツイッター関連サービスのインフラとして柔軟な拡張性を必要としていたほか、新規ビジネスのインフラとしてスモールスタート可能なサービスを探していたデジタルガレージ様に、IDCフロンティア クラウドサービス マネージドタイプをご採用いただきました。
<ソーシャルコンテンツ・アプリの運営>

トラフィック増減が激しいツイッターには柔軟なインフラが必要

この度はご採用いただきありがとうございます。まずは御社のビジネスについてお聞かせください。

ツイナビ/ツイナビアプリ
ツイナビ/ツイナビアプリ

ツイナビの提供サービスは大きく3つあります。ひとつは、ツイッターの公式ナビゲーター「ツイナビ」です。これは、ツイッターの活用方法や楽しみ方を紹介し、利用を支援するサービスです。デジタルガレージはもともとツイッター社に投資していたという経緯もあり、日本ではツイッターがまだあまり知られていない2008年頃に、どうやったら広まるだろうかというエバンジェリスト的な動きをしていました。その中で、使い方や楽しさを分かってもらうためのガイドとして作ったのが「ツイナビ」です。
2つめは、「ツイナビ」会員向けのソーシャルサービスの提供です。ユーザーがツイッターやソーシャルウェブをもっと楽しむためのサービスとして、きせかえアイコンやコミュニティといったサービスを提供しています。
3つめは、昨年からスタートした「ツイナビアプリ」です。これは、「ツイナビ」のユーザー情報とツィッターを利用してのソーシャルアプリを構築するための、ソーシャルアプリケーションプロバイダー(SAP)向けプラットフォームです。ツイッターユーザーにソーシャルアプリを提供するための、課金基盤や集客手段を提供しています。

クラウドを導入しようと思われたのはどういう経緯でしょうか。

以前に「ツイナビ」で使っていたインフラは、FIX型のサービスでした。サーバー台数やCPUの性能が固定されたタイプで、拡張に時間がかかったり、制約がありました。
ツイナビのフォロワーは現在50万人ほどですが、何かの話題が持ち上がってツイナビのURLを埋め込んでツイートすると、ユーザーによる大量のトラフィックが発生後、短時間でさっと引くというのがサービスの特性です。ピーク時にあわせて耐えうるシステム構成を維持することはコストがかかりすぎてしまいます。アクセスが増えた時だけサーバーを増やせるような環境、つまりスケーラビリティがあって使わない時はコストを抑えられるモデルがいいなということは、常々考えていました。

執行役員 Media Incubation本部 Agile Development部長 渡邉 太郎氏
執行役員 Media Incubation本部
Agile Development部長
渡邉 太郎氏

さらに、新サービスの「ツイナビアプリ」では、プラットフォームを提供する事業者として、突発的なアクセス増加への対応や、信頼性の高いインフラであることがより重要になります。ソーシャルアプリはユーザーによるアイテム購入などの取引が発生するため、1時間止まるだけで大変な機会損失につながります。そうならないために何ができるかを考えなければなりません。そのため、サーバーのスペックアップや台数を増やすスケールアウトがいかに早くできるかということを重視しました。もうひとつ、パッケージ化されたサービスではカスタマイズしづらいので、柔軟な構成が可能であることも重要視していました。また、人的なコストもふくめ最初の投資や維持・管理にかかるコストは抑え、事業の展開に合わせてスケールしていきたいと思っていました。

サービス特性に合わせた信頼性や柔軟な構成も重要

導入はどのように進められましたか。

Media Incubation本部 Agile Development部 赤澤 淳氏
Media Incubation本部
Agile Development部
赤澤 淳氏

IDCフロンティアに問い合わせをしたのが2011年6月末で、7月2週目にマネージドタイプを使うと決定、8月には「ツイナビ」を以前の事業者から移設して、10月には新サービスの「ツイナビアプリ」をローンチしました。
今回選定するにあたっては、インフラを構築するうえでRFP(提案依頼書)を各社に配布し、各社による実現可否を見極めて、最も我々の要求を満たしている事業者の決定を行いました。
IDCフロンティアに声をかけたのは最後の最後という段階でしたが、かなりのスピード感を持って対応していただきかつ課題解決の提案をしていただきました。

移行のスピードを速くするには、きちんとしたRFPを作るのがポイントのようですね。
IDCフロンティアを選んでいただいたポイントは主にどのようなことですか。

ビジネスのプラットフォームとしての信頼性の高さと、ネットワーク・システム構成・スケーラビリティの柔軟な対応、そしてコストです。また、ローンチの予定が決まっていたので、導入スピードも重要でしたし、導入前後の運用のサポートも重視しました。

導入に際して、こだわった点や苦労した点はどのようなことですか。

アクセスが集中した時に拡張が必要なシステムコンポーネントはクラウドを利用しますが、パフォーマンスを重視するデータベースや検索エンジンは物理サーバーを使いたい。そこで、ハイブリッドで使えるサービスが必要でした。
また、今回は2つのセグメントに分けて構築しました。ひとつはツイッターのナビゲーションサイトとして運営するメディア的な側面を持ったサービスのインフラ、もうひとつはゲームなどソーシャルアプリのプラットフォームです。このふたつがセグメントとしてきちんと分離しつつも、両サービス間の通信を柔軟に連携できることや、その通信速度はかなり重要視しました。

実際の移行作業で困ったことはありますか。

我々も新しいプラットフォームを構築していく上でアプリケーションとしての問題とインフラとしての問題の双方を抱えていましたが、定期的に話し合いを持ちつつ、一緒に問題解決していきました。昨年10月にローンチした後も定期的にミーティングを持って、インフラ的なフィードバックもいただいていますし、こういう問題が起きているという話をするときちんと課題として取り組んでいただいているので助かっています。

導入後、トラブルはありましたか。

細々としたことなら(笑)。例えばサーバーを専用で使っているわけではないので、メンテナンスをこちらの都合でやってもらうわけにはいかない。軽微な問題でしたが定期的に発生するメンテナンスで一部の手順がまずくサービスに支障があるといったことはありました。すぐに対応してもらえましたが、今後は起きないようにしてもらいたいですね。

ツイッターユーザーの変化に合わせてサービスを拡大

導入後の効果や今後の展望を教えてください。

「ツイナビ」は、ソーシャルメディアの側面とプラットフォームの側面の2面性を持ったサービスでもあるため、利用者の方やアプリを展開するSAPの皆さんに、より高いクオリティかつ安定したサービスを市場の動向に合わせてスピーディーに提供できるようしていきたいと考えています。「ツイナビアプリ」はオープンして4カ月ほどで会員も順調に伸びていますし、タイトルも充実させる予定です。ユーザーに楽しんでもらえるコンテンツを作り、活気のあるコミュニティに育てていきたいと思います。
もうひとつの軸としては、アプリだけでなく、「ツイナビ」の中でソーシャル的なサービスとして楽しんでもらえるプロダクト的な要素も企画しています。ツイッターのユーザーは、初心者から上級者まで段階があります。最初の頃のユーザーは、登録したはいいがよく分からないという人も大勢いました。そのため、ガイドサイトを作って使い方や楽しみ方を知ってもらうのが最初のブレークスルーでした。しかし、現在の日本のユーザーはその段階はもう超えていて、もっと楽しめるようになっていると思います。そこで、そのような中・上級者向けのサービスを考えています。今後はより複雑な処理が必要になりサーバーの負荷も高くなるので、それに耐えられるインフラが必要になると思います。

将来をシミュレーションしてシステム開発を効果的に

同様の導入を検討されている企業へのアドバイスや、IDCフロンティアへの要望がありましたらお聞かせください。

システムを運用するうえで、安定稼動を行うための維持にかかるコストは非常に大きく、ビジネスに与えるインパクトも無視できない場合が多々あります。しかし、クラウドを利用することでビジネスやサービスの状況に合わせて柔軟にスケールアウトが可能な点は非常に良かった点です。
それ以外に開発を行う立場として非常に良かったのは、将来のトラフィックを踏まえシステム構成をスケールアウトしたシミュレーションができたことです。設計で今後の利用想定やトラフィックを踏まえたシステム設計を行っていますが、トラフィックが増えた状態で想定どおりの性能が発揮できるかというシミュレーションがクラウドなら簡単にできます。物理サーバーを利用していたら、そもそもサーバーがなければできませんし、ミドルウェアとアプリケーションをインストールするなどセットアップの作業も大変です。しかし、クラウドであればマシンイメージをコピーしていくだけで、簡単に将来想定されるシステム構成にすることができます。大規模になった時にどのような影響がシステムに発生するかをあらかじめ知っているかどうかで、問題解決の仕方も大きく違ってきますから、それが非常によかったですね。
今回、物理とクラウドのハイブリットな構成を取りつつ外部/内部のネットワークの通信経路などさまざまな要望を出しましたが、柔軟かつスピーディーに対応やサポートをしていただけた点も非常に助かりました。ローンチしたらそれで終わりという事業者も多いですが、今でも定期的に打ち合わせして共に課題解決していただいているので、良いビジネスパートナーに出会えたと感じています。引き続き、新しいサービスの提案やサポートなど、我々のサービスをインフラ部分から支援し続けてもらえるような質の高いサービスの提供を期待しています。

導入企業様 会社概要

導入企業様 会社概要
会社名 株式会社デジタルガレージ
所在地 渋谷区恵比寿南3-5-7 代官山DGビル
設立 1995年8月17日
代表取締役/グループCEO 林 郁
資本金 6,017百万円
従業員数 247名(264名/連結)
事業内容 ハイブリッド・ソリューション
メディア・インキュベーション
ベンチャー・インキュベーション
URL http://garage.co.jp/新規ウィンドウを開きます

掲載内容は、本事例の掲載日2012年04月25日時点の情報です。

記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。

2012年04月25日掲載