導入事例

株式会社ISAO様

IBM製品でインフラを構築したIDCフロンティアのクラウドを活用し
ソーシャル・アプリケーションに最適なスピード感を持つ
クラウド型ソリューション「iPEGASaaS MSP」を実現

ISP、会員管理、システム構築・運営といった、ネットワーク・ゲームのバックボーン・サービスを提供するため、1999年10月に株式会社セガと株式会社CSKの合弁会社として設立。その後、ゲーム運営を司るゲームマスター業務、Eコマース、携帯向け動画配信サービスなどへビジネスを拡大。さまざまなオンライン・ビジネスを知り尽くしたノウハウをベースに、数多くのお客様のオンライン・ビジネスをサポート。エンターテイメント業界におけるNo.1ソリューション・パートナーとして、安心・安全・便利・快適な「コミュニケーション・プラットフォーム」を提供し続けています。昨今では、ソーシャル・アプリケーション・プロバイダー向けのサポートで多数の実績を誇ります。

スピードを最優先されるソーシャル・アプリケーション・プロバイダーを支えるためクラウド型のソリューション提供を開始

株式会社ISAO iPEGASaaS事業部 プラットフォーム アーキテクトグループ グループ長 奥野 信一郎氏
株式会社ISAO iPEGASaaS事業部
プラットフォーム アーキテクトグループ
グループ長 奥野 信一郎氏

オンライン・ゲーム特有のビジネス・モデルを知り尽くし、その特性に合わせた最適なシステム運用・保守サービスを提供し続けている株式会社ISAO(以下、ISAO)。2010年5月から「iPEGASaaS MSP(アイペガサス)」と呼ばれる、クラウド型のプラットフォーム・ソリューションが提供されています。このソリューションはソーシャル・アプリケーション・プロバイダー向けに提供されているもの。初期費用ゼロで、一部のオプションを除き1カ月単位での定額料金で利用できるという画期的なものです。

「オンライン・ゲームのサーバー運用には、サービスのステージに応じた対応メソッドがあります」と語るのは、iPEGASaaS事業本部 プラットフォームアーキテクトグループ グループ長の奥野 信一郎氏です。構築・開発段階は小さくスタートし、β版リリース時にはシステムの拡張に着手、サービス・リリース後はさらに段階的に規模を拡大していく必要があります。そして安定期を経てサービス収束に向かうタイミングでは、システム規模を縮小していくことになると説明します。

「従来型のオンライン・ゲームでは、このサイクルを数年かけて回していました」と奥野氏。システム構築も半年~1年程度かけるのが一般的だったと振り返ります。 しかし2010年に入ってからソーシャル・アプリケーション・プロバイダーが急増。サービス提供スピードは一気に短縮したと言います。「ソーシャル・アプリケーション・プロバイダーのサービス継続の是非の判断は、リリースから3カ月以内と非常に短く、システム構築も短期間で行う必要があります。システム納品まで1カ月以内は当たり前で、1週間を要求されるケースも少なくありません」

このようなビジネス環境では、ユーザー企業が自前でサーバー・システムを用意するのは負担が大きくなります。そこでISAOはクラウド型でのプラットフォーム提供に向けた取り組みを開始。その結果誕生したのが「iPEGASaaS MSP」なのです。

高信頼性と低レンテンシーは必須条件、サポートや料金体系の安心感も重視

「iPEGASaaS MSP」の実現で重視された要件は、大きく4つありました」と説明するのは、iPEGASaaS事業本部 プラットフォームアーキテクトグループ リーダーの片貝 力也氏。まず最も重要だったのは、クラウド基盤の信頼性の高さだといいます。「ゲーム用サーバーは止まることが許されません。また高負荷に耐えられることも必須条件です」

第二の要件はレイテンシーが少ないことです。「ソーシャル・アプリケーションのプラットフォーマーは、反応速度が遅いアプリケーションをメンテナンス・モードにしてサービスから外すことがあります」と奥野氏は説明します。レイテンシーの大きなサービスでは、ユーザー企業に機会損失をもたらす危険性があるのです。

第三の要件は「フェイス・トゥ・フェイス」のきめ細かいサービスです。「ゲーム系のお客様の中には安心感を強く求められるところが少なくありません」と語るのは、営業部 リーダーの和泉 綾志氏です。すべてをWeb画面で行うようなサービスでは、顧客からの信頼を得ることは難しいのだと言います。

そして第四の要件が定額課金の実現です。前述のようにオンライン・ゲームのシステム負荷はダイナミックに変わっていきます。ソーシャル・アプリケーション・プロバイダーの場合は特に、その変動が激しいため、従量課金モデルではコストリスクが大きくなりかねません。これはユーザー企業にとってもそうですが、プラットフォーム・ソリューションを提供するISAOにとっても重要な問題だったのです。

システムの概要

すべての要件を満たすため、IDCフロンティアのクラウドを採用

株式会社ISAO iPEGASaaS事業部 プラットフォーム アーキテクトグループ リーダー 片貝 力也氏
株式会社ISAO iPEGASaaS事業部
プラットフォーム アーキテクトグループ
リーダー 片貝 力也氏

「iPEGASaaS MSP」 のビジネス化では、当初から社外クラウド・サービスの活用が前提になっていました。最初にその候補に挙がったのが、海外のクラウド・サービスです。しかしこのサービスはサーバーが海外にあるため、レイテンシーが大きな問題になりました。また従量課金であったことや、フェイス・トゥ・フェイスの対応ができなかったことも、ISAOのビジネス・モデルには適していませんでした。

これらの問題を解決するため、ISAOは国内クラウドに限定したサービス選定に着手します。その結果、ISAOが要求する4つの要件をすべて満たしたクラウド・サービスとして、IDCフロンティアが提供するクラウドサービスの採用を決定しました。

IDCFのクラウドはIBMのサーバー製品(IBM System x3650 M2/M3)とストレージ製品(IBM System Storage N3400)の上に、VMwareで仮想化されたサーバーOSが稼働するシステムで、2010年6月から正式提供されています。従量課金が一般的なクラウド・サービスの中では珍しく定額課金を採用しており、2010年8月には業界初の「99.99%の可用性」を打ち出したことでも注目されています。また「ソーシャルアプリパック」等のソーシャル・アプリケーション・プロバイダー向けプランが用意されているのも特徴的です。

ISAOはIDCフロンティアを重要なビジネス・パートナーに位置付け、IDCFのクラウドの先行ユーザーとして2010年4月から利用を開始。その1カ月後に「iPEGASaaS MSP」の正式リリースを行っています。

負荷の変動にも迅速に対応可能、柔軟性の高いメニューも高く評価

株式会社ISAO 営業部 リーダー 和泉 綾志氏
株式会社ISAO 営業部
リーダー 和泉 綾志氏

IDCFのクラウドは信頼性が極めて高く、サーバー追加等への対応も迅速です」と片貝氏。 負荷が急増した場合でもすぐに対応できるため、安心して利用できると言います。

またサーバーが国内にあるため、レイテンシーの問題も発生しません。さらにIDCフロンティアは従来からフェイス・トゥ・フェイスのきめ細かいサポートで定評があり、定額制であることも安心感につながったと指摘します。

またサービス・メニューの柔軟性も高く評価されています。IDCFのクラウドは仮想マシンとネットワークを中心に提供するサービスですが、DBサーバーや負荷の大きなフロントエンド・サーバーについては「物理サーバーを仮想化せずに提供して欲しい」という要望にも応えています。これによって仮想マシンと物理サーバーを組み合わせた「ハイブリッド化」も可能になっています。

また和泉氏は、ソーシャル・アプリケーション・プロバイダーの要求に応えるためには、「iPEGASaaS MSP」の「1カ月単位での契約」や「基本的な部分は初期費用不要」という料金体系が必須と考えており、その要件を、IDCFのクラウドは完全に満たしていることから、「試しにソーシャル・アプリケーションをはじめてみたい」という顧客の要望にも対応しやすくなっていると説明します。その一方でシステム拡張にも柔軟に対応できるため、本格的にビジネスを展開したい顧客にとっても、魅力的なサービスになっています。

システム基盤にIBM製品が採用されていることも大きな評価ポイントです。「ISAOではこれまでにも社内でIBM製品を運用してきた経験がありますが、IBM製品は耐障害性が他社製品よりも高く、運用も容易です」と指摘するのは片貝氏。
IBMの技術力が高いことも安心感を高めていると言います。

すでに数百台相当の仮想マシンをソーシャル・アプリケーション・プロバイダーに提供、今後はゲーム以外の分野でもIDCFのクラウドを活用

「iPEGASaaS MSP」のビジネスは開始直後から急成長を続けており、2011年3月時点で数百台相当のOSがソーシャル・アプリケーション・プロバイダーに提供されています。ISAOでは今後も積極的にビジネスを展開し、顧客を増やしていく方針です。また最近ではソーシャル・アプリケーション・プロバイダーのビジネスを海外展開したいというニーズも増えています。このようなニーズに対しても、IDCFのクラウドをベースにしたソリューションで対応していく計画だといいます。

その一方で、「iPEGASaaS MSP」以外でのIDCFのクラウド活用も進みつつあります。
ISAOはオンライン・ゲームのサポートの他に、ECやSNS、コンテンツ提供などのビジネスも手がけています。すでに「JJmode(雑誌『JJ』のショッピングサイト)」というECサービスはIDCFのクラウドに移行しており、他のサービスも今後はIDCFのクラウドに載せていくことが検討されています。

「IDCフロンティアは対応が迅速で、情報共有にも積極的」と奥野氏。サービス・プロバイダーとのこれだけ緊密な連携は、初めての経験だと言います。「単にクラウド・サービスを提供するプロバイダーとしてではなく、ISAOのビジネスを支えるビジネス・パートナーとして高く評価しています」。

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導入企業様 会社概要

導入企業様 会社概要
会社名 株式会社ISAO
所在地 東京都台東区浅草橋五丁目20番8号 CSタワー
設立 2010年2月3日
代表取締役社長 中村 圭志
資本金 150,000,000円
従業員数 166名
事業内容 ・コンテンツ流通プラットフォームサービス
・システム開発・運用・保守のトータル受託サービス
・コンシューマー向けサービス
URL http://www.isao.co.jp/新規ウィンドウを開きます

掲載内容は、本事例の掲載日2011年5月11日時点の情報です。

記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。