常時SSL化の流れ待ったなし!Yahoo! JAPANトップページも対応完了!

[目次]

以前、「Yahoo!,Google,Facebook有名サイトが続々と常時SSL化する理由」という記事でも触れられましたが、海外の有名サイトが次々に常時SSL(AOSSL)に対応していっている中、国内最大級のポータルサイトである「Yahoo! JAPAN」でも対応が進んでいます。

◆Yahoo! JAPANの常時SSLへの対応方針はこちら
Yahoo! JAPANサービスは常時SSL(AOSSL)に対応します

2016年4月から1年程の期間を設け、各サービス(サイト)を「https://」から始まるURLへ変更が行われています。サイトのページ数が多いほど、常時SSL対応が大変なことは、既にこの記事を見ておられる方はご存知かと思います。特にYahoo! JAPANともなると、そのサービス数は膨大で、全サービスを完全に常時SSLに対応させるのは当然ながら、相当な時間がかかります。

さらに、常時SSLにすることで影響を受ける可能性のあるサービスについては、個別の対応も余儀なくされますので、それらも含めると膨大な時間が必要になってきます。

そこで今回は、既に常時SSL対応されたYahoo! JAPANのサービスをご紹介すると共に、一部のサービスで個別に行われた対応アナウンス(告知)時期を時系列でまとめてみました。

Yahoo! JAPANの対応から見る事前アナウンスの重要性

Yahoo! JAPANが、Yahoo! JAPAN全てのサービスの常時SSL化に対応していくと発表したのが、2016年4月でした。そこから1年程の期間を設け常時SSL対応が進められていますが、一部のサービスでは、個別に具体的な対応時期のアナウンスが行われています。その一部サービスのアナウンスがされた時期は下記のようになります。

(※ 2017/3/21調べ:調査したのは一部のサービスです。)

調べてみると、ヤフオク、Yahoo! プロモーション広告、Yahoo! ショッピング、Yahoo! ニュース、Yahoo!ブログといった一部のサービスで行われていました。これらのサービスに共通する点は、「常時SSL化に伴うURL変更で影響を受ける可能性が高い人」がいるサービスであるという点で、特に利用者に向けて、事前に個別アナウンスする必要性があるサービスだったように感じます。

常時SSLに伴うURL変更「http://→https://など」で影響度の高いサービス
【サービス利用者の場合】

  • 売上・信頼性に影響(ヤフオク、Yahoo!ショッピング)
    =記述など場合によってはURLの修正が必要
    【影響】外部リンクのURL修正を行わなかった場合、リンク切れが発生
  • 広告配信に影響(Yahoo! プロモーション広告)
    =機能設定によってはURLの修正が必要
    【影響】変更前のURLで設定し続けた場合、設定とは異なる形で広告配信される可能性あり
  • 情報発信に影響(Yahoo!ブログ)
    =外部リンクの記述の修正が必要
    【影響】外部リンクの画像や動画のURLによっては、非表示になる可能性あり

常時SSLに伴うURL変更「http://→https://など」で影響度の高いサービス
【エンドユーザーの場合】

  • 情報受信に影響(Yahoo!ニュース)
    =RSSの再登録が必要
    【影響】RSSが正常に読み込めない、更新されない可能性あり

このようにサービスごとに個別でアナウンスすることで、利用者が知らなかったという状況に陥るのを極力減らせるので、利用者の混乱やそれに伴うリスクを避けるためにも、事前アナウンスはとても大事なことだと思います。

常時SSL対応は、そのサービスを利用している人が多いほど、与える影響度も大きいので、影響度の高いサービスであるほど、影響範囲を洗い出して、事前アナウンスで理解と協力を仰ぐことが大切です。そして、可能であれば問題が生じる場合の解決策を具体的に明示すると、対応としてはより親切ではないかと思います。

常時SSL対応済みYahoo! JAPANサービス、サイト

Yahoo! JAPANのサービスで常時SSL対応が既に済んでいるサービスは以下です。既に多くのサービスが対応済みになっており、全サービス対応完了に向けて着々と進んでいるようです。
(※ 2017/3/21時点)

この記事のポイント

  • Yahoo! JAPANは関連サービスを含め、約1年をかけて全サービスの常時SSL対応を実行中
  • 利用者の多いサービスほど、常時SSL対応に伴う影響度は大きい
  • 混乱を避けるためにも事前の対応アナウンスは重要

関連記事

2016/9/28
Yahoo!,Google,Facebook有名サイトが続々と常時SSL化する理由