ドメイン基礎知識
利用者を守るホームページへのハッキング(攻撃/改ざん)対策
ある日突然、ホームページが見知らぬ情報に書き換えられていた…
ホームページの管理者なら、想像するだけで背筋が寒くなります。
近頃、ランサムウェアなど、メールのセキュリティへの脅威がニュースになることが多く、注目度も上がっていますが、ホームページへのハッキング(攻撃/改ざん)の件数も増加の一途を辿っています。
メールによるウイルス感染の被害は、受信者を中心に限定的なケースもありますが、ホームページは不特定多数の閲覧者全員に、二次的、三次的に被害が拡大する可能性があります。
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・誤情報や、運営/管理者、特定の人物/団体などを誹謗中傷するような内容に書き換える ・閲覧者のパソコンに対して、Webブラウザ経由で悪意のあるスクリプトを実行する ・データベースに直接アクセスし、個人情報を盗み出したりホームページのデータを破壊する ・フィッシングなどで個人情報を盗み出そうとする |
ホームページへのハッキングのパターン
【 1 】 FTPパスワードなどの脆弱性を狙うパターン
ホームページを更新する際に使用するFTPのID/パスワードを盗み出して悪用するパターンです。
英数字などで構成されるFTPのID/パスワードに対し、いわゆる「総当り攻撃」でさまざまな組み合わせを試行します。
そのときに、辞書に掲載されていそうな単語や、IDと同じパスワードを設定していると、簡単に盗み出されてしまいます。
また、メールによるマルウェア感染で、FTPのパスワードが流出してしまう場合もあります。
盗み出されたパスワードは、攻撃者によって自由に使われてしまい、結果としてホームページが改ざんされてしまいます。
【 2 】 Webアプリケーションの脆弱性を狙うパターン
WordPressなど、PHPなどのプログラムからデータベースに接続するWEBアプリケーションの脆弱性を悪用するパターンです。
「クロスサイトスクリプティング」「SQLインジェクション」などもこちらに含まれ、攻撃者がホームページに対して悪意のあるスクリプトを埋め込んだり、データベースに接続して不正に操作するなど、危険性の高いものが数多くあります。
特にECサイトなどには、データベースにお客様の個人情報が含まれていることが多く、情報漏えいなどで一気に被害が拡大します。
検索サイト「Google」の対策とは
ホームページへのハッキングによる被害件数が増加する中、大手検索サイトのGoogleは、利用者に対しての安全対策を強化しています。
具体的には、攻撃/改ざんを受けているホームページが見つかったら、Googleのデータベースに危険なサイトとして登録されます。
そのホームページが検索結果に含まれる場合、利用者がアクセスしないように危険なホームページとして表示されます。
この表示は、ハッキングへの対応が行われ、安全なホームページであるとGoogleが再認識し、データベースの情報が更新されるまで続きます。
Googleでは、ハッキングを受けた際の具体的な対応手順を公開しています。
→Google Developers - ハッキングされたウェブサイトに関するヘルプ
ホームページの管理者ができる対策とは
企業のホームページへのハッキングは、その企業への信用を失うことに直結します。
ホームページの管理者は、常にセキュリティへの対策を行っておく必要があります。
【 1 】 セキュリティの高いパスワードを設定する
FTPのパスワードには、できるだけ多くの文字数や、大文字小文字や記号のランダムな組み合わせなど、推測されにくいものを設定しておきましょう。
→ Zenlogicサポートサイト - FTPアカウントの設定
【 2 】 WEBアプリケーションの更新を行う
WordPressなど、WEBアプリケーションは脆弱性が見つかった場合、更新プログラムをリリースしています。
公式サイトなどで更新プログラムの情報をいち早く察知し、迅速に適用することが重要になります。
【 3 】 ファイアウォールを設定する
ファイアウォールとは、外部/内部のネットワークの境界で「防火壁」の役割を果たします。
ハッキングのような不正アクセスなど、あらかじめ登録されたパターンから外れる通信は、ファイアウォールが断してくれますので、大きな効果が期待できます。
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