導入事例

ピクシブ株式会社様

安定した回線を求めて利用を決断。
自社とデータセンターのハイブリッド構成でコンテンツを配信。

「お絵かきがもっと楽しめる場所を作ること」を理念に2007年に開始されたイラストコミュニケーションサービス「pixiv」を運営しているピクシブ株式会社様。

イラストの投稿、評価、タグと呼ばれるキーワード付けやお気に入りのイラストのブックマーク、イラストに対してのコメント機能など、「イラストによるコミュニケーション」にフォーカスして開発されており、ユーザー数230万、イラスト総数1300万枚、月間ページビュー15億を超えるサービスに成長されています(2010年9月15日現在)。このpixivの巨大なコンテンツ配信のインフラとして、2010年7月よりIDCフロンティアのデータセンターをご利用いただいています。

右:技術担当取締役 技術顧問担当 青木 俊介氏   中央:テクノロジーDiv. エンジニア 飯田 祐基氏   左:テクノロジーDiv. エンジニア 店本 哲也氏

右:技術担当取締役 技術顧問担当 青木 俊介氏/中央:テクノロジーDiv. エンジニア 飯田 祐基氏/左:テクノロジーDiv. エンジニア 店本 哲也氏

トラフィックの伸びに回線の増強が追いつかなくなってしまった

この度はご採用いただきありがとうございます。まずは御社のビジネスについてお聞かせください。

イラストコミュニケーションサービス「pixiv」
イラストコミュニケーションサービス「pixiv」

当社は主にイラストコミュニケーションサービス「pixiv(ピクシブ)」を運営しています。2007年にサービスの提供を開始し、2010年5月にはユーザー数が200万を突破。いまではイラスト総数1300万枚、月間ページビュー16億を数えるサービスになりました。現在も順調に推移しており、特に携帯やスマートフォンで利用される方の伸びが目立っていますね。現在のビジネスモデルは収益の大部分が広告で、残りが有料のプレミアム会員と出版サービスです。

いままではオリジナルのサーバーを自作し、自社オフィスで運用していらっしゃいました。データセンターご利用のきっかけを教えてください。

@ITの記事でも取り上げられたのですが、いままで、自社のオフィスにサーバーを設置しコンテンツもここから配信していました。一般向けの光回線100Mbpsを20本と1Gbpsを3本束ね、合計5Gbpsの契約でしたが、ベストエフォートなので、100Mbpsであっても実効値で100Mbpsが出る訳ではありません。現実的には専有型ではないために様々な影響を受け、高スループットが安定して得られない状態でしたね。

これまでは、サービスの成長にあわせて回線の本数を増やして対応していたのですが、ついにケーブルの本数がオフィス内へ通す配管の物理的な限界に達してしまいました。毎回工事の方に無理を言っていたのですが、ついに「これ以上通せませんね」と。また、3月には回線のキャリアからも「pixivの増設計画が、収容する局舎側の増設計画を大幅にオーバーしているので、近い将来にトラフィックが頭打ちになります」との連絡もありまして…。
時間帯によっては既にトラフィックが詰まりはじめていて、いずれ帯域が足らなくなるのは予想していましたが、私達のビジネスはサイトのPVがそのまま収益につながります。そこで「安心して品質の良い回線を使えるデータセンターを探すしかないね」ということになりました。インフラの移設は待ったなしの状況だったのです。

決め手は安定した回線と立地、そしてスピード感

データセンターの選定理由を教えてください。

IDCフロンティアに設置されたpixivのサーバー
IDCフロンティアに設置されたpixivのサーバー

選定の条件は第一に「安定した回線があること」そして「データセンターが近いこと」でした。何社かの事業者にお声がけをして、最終的には3社が候補として残りました。
実際にIDCフロンティアの東京新宿データセンターを見学したところ、「ColdMall®」で1ラックに多くのサーバーをマウントできて効率的に使えることと、自社オフィスとデータセンターを結ぶ専用線がキャリアフリーで対応可能だったこと。また、当社はオリジナルのサーバーを自作して利用しているのですが、これも持ち込みを承諾していただき、既存の資産を活かすことができるのも良かったですね。ただ、実際に自作サーバーをラックに収容できるか試してみたのですが、収容効率の関係で断念しています。もちろん、コスト面でも非常に頑張っていただきましたよ。

データセンターの選定と、決定から導入まではどのように進められたのでしょうか?

将来的な回線の拡張が見込めないことが分かった3月に選定を開始し、4月いっぱいで最終候補の事業者まで絞り込みました。IDCフロンティアに決定したのは5月のゴールデンウィーク明けでしたね。
私達のpixiv開発者ブログでも書いていますが、データセンターに設置するサーバーは5月中旬にセットアップを開始し、6月末にはセットアップは完了していました。データセンターとオフィスを結ぶ専用線も7月の初旬には接続され、データセンター側での構築をはじめました。
実はpixivのリニューアルが7月中旬に行われることが既に決定していたので、なんとかそこに間に合うよう本当に頑張りましたね。データセンターの決定からサービスインまでは、おおよそ2ヶ月くらいでしょうか。

新しいサービスやインフラには継続してチャレンジしていきたい

今回、こだわられた点や工夫されたところなどはございますか?

元々、自社でサーバーを自作してシステムを構築していたのもこだわりのひとつですが、いままでのシステムをすべてデータセンターに移設するのではなく、画像(コンテンツ)サーバーおよび広告の配信サーバーを移設しています。オープンソースを活用して、データセンターをCDN的に使っていることがチャレンジの部分かもしれません。そういうところもあって、2ヶ月余りというスピード感で移設できました。私達の感覚的には「移設」というよりはセンターを「増やした」という感じでしょうか。

pixivのシステム構成はどのようになっているのですか?

ピクシブ社に設置されている自作サーバー群
ピクシブ社に設置されている自作サーバー群

オフィスには自作のサーバーが200台強設置されていて、pixivのメインシステムはこの環境で動いています。IDCフロンティアのデータセンターには画像と広告配信用として45台のメーカー製サーバーを2ラックに収容しています。オフィスとデータセンター間は1Gbps×4本の専用線で結ばれており、データセンターからインターネットにも4Gbpsで接続されています。
今回、画像サーバーをデータセンター側に設置してコンテンツを配信するにあたり、高価なロードバランサーは使わずDNSラウンドロビンという手法を用いて、複数台のサーバーにWAN側からのリクエストを振り分けています。DNSサーバーも最初は自社に設置していたのですが、現在はデータセンター側に移していますね。

いままで、アクセスの多い週末のレスポンスが悪くなるような状況が続いていたのですが、移設してすぐにPVの最高値をたたき出し、1割強ぐらい伸びました。回線の品質は非常に安定しており、ネットワークでボトルネックとなっていた部分を解消することができました。いまのところ常時2Gbpsのトラフィックを配信していますが、レスポンスが向上するとお客様にも喜んでいただけますし、PVが伸びると広告収入にも直結しますので大変満足しています。
将来的には、新しいサービスや実験的なものは自社オフィスで運用し、重要な情報を扱うシステム部分やデータベースなどの基幹系は、データセンター側への移設を検討していきたいと考えています。

思っていたよりデータセンターを利用するのは簡単でした

データセンター移設のエピソードをお聞かせください。

エンジニアの飯田を除き、実は「初めてのデータセンター」というスタッフばかりで不安でしたし、いろいろややこしいものかと思っていたのですが、実際にやってみるとそうでもありませんでした。サーバーの搬入は自分達が車で行ったのですが、駐車場もありますし、各種の申請なども必要最低限の情報があれば済ませられる。Webで提供されている「カスタマーポータル」で入館申請もすぐにできてしまうところも便利ですね。
お蔭様でいまのところシステム的には大きなトラブルもなく安定稼動していますので、予定した作業以外ではデータセンターに行くことはほとんどないですね。

IDCフロンティアを利用してよかったと思えるところはどんな点ですか?

購入したサーバーの梱包材がゴミとして残ってしまいまして、最初は自分たちで潰して処理しようと頑張ったのですが、余りにも台数が多くてとても無理だと…。IDCフロンティアの担当者にお願いしたら快く処分してもらえたのはとても助かりました。
また、構築時にケーブルガイドも不足していたのですが、こちらも頼んだら即座に手配していただけましたね。ケーブルガイドは一例ですが、サーバーのラッキングに必要なパーツなんて私達は普段使わないものなので、そもそもどこで買えばいいのかわからなかったですし、調べる時間だけでもバカにならないのですが、そういう小さい事でも専門の方にサポートいただけるのはありがたかったですね。ユーザー専用のラウンジで休憩できるのも嬉しいですね。
もう一つ、自分たちのスピード感に合わせて対応いただいたところも良かった点です。2ヶ月という短期間で移設を実行できたのはそのお陰だと思っています。

データセンターの利用を検討されている企業へのアドバイスをお願いします。

データセンターを使うという事は非常にハードルが高いと思いがちですが、実際はそうではありません。いくつかのセンターを見学しましたが、データセンター専業の事業者は最新の設備に投資していますし、長期間利用できる安心感もあります。色々な融通も利きます。初めて使う企業でもIDCフロンティアならいろいろ相談に乗ってくれるので、すんなりと使えると思いますよ。

最後に今後IDCフロンティアに期待することをお聞かせください。

今後サーバーは増えていくと思いますし、将来の拡張計画にも柔軟に対応して欲しいと思っています。技術が進化するスピードも早いので、新しい機材や10Gクラスの回線などが使えるようになると、私達も面白いサービスの開発や新たなチャレンジができるかと思いますね。

社員犬の「チョビ」にも登場いただきました

導入企業様 会社概要

導入企業様 会社概要
会社名 ピクシブ株式会社
所在地 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-23-5 JPR千駄ヶ谷ビル5F
設立 2005年7月25日
代表取締役社長 片桐 孝憲
資本金 1250万円
従業員数 35名
事業内容 インターネットメディア事業
イラストコミュニケーションサービス「pixiv」(http://www.pixiv.net/)
URL http://www.pixiv.co.jp/新規ウィンドウを開きます

掲載内容は、本事例の掲載日2010年11月24日時点の情報です。

記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。

2010年11月24日掲載