
ゾーンとは一般的にはネームサーバーが管理するドメインの範囲を指し、「地帯」「帯域」「領域」といった意味で使われます。
クラウドコンピューティングにおける「ゾーン」とは、物理的なサーバーラックやネットワーク、電源設備などがゾーン毎で分離されていることを意味し、複数のゾーンにリソース分散することで障害対策やディザスタリカバリ(DR)として有効です。アベイラビリティゾーンとも呼ばれています。
「リージョン」と「ゾーン」の関係性は、リージョンは完全に独立していて地理的に離れた領域。ゾーンは、同じリージョン内において独立したロケーションとなります。同一リージョン内のゾーン間は、低レイテンシのネットワークで相互接続しています。
IDCFクラウドでも複数ゾーン利用が可能で、GSLBサービスと組み合わせることでマルチゾーン/マルチリージョン利用もでき、システムの可用性を高めることができます。SSHとは、Secure Shell(セキュアシェル)の略称で、リモートコンピュータと通信するためのプロトコルです。
認証部分を含めネットワーク上の通信がすべて暗号化されるため、安全に通信することができます。
従来は、TelnetやFTPなどの手法でリモート通信が行われていましたが、これらはパスワードを暗号化のない平文で送信してしまうため、盗聴のリスクがありました。
SSHでは公開鍵暗号を利用し、共通鍵を暗号化して鍵交換を行っています。かつ、通信自体は高速な共通鍵暗号を用いているため、速度低下を抑えています。
認証の仕組みもパスワード、公開鍵、ワンタイムパスワードなど多様化してきており、適切な認証方法を選択できます。
大手ネットワーク機器メーカーなどは、セキュリティの観点からTelnetではなく、SSHによるアクセスを推奨しています。
SSHはAndroidやiOSにも実装されているプロトコルのため、ネットワークにSSHの利用環境が整備されていれば、スマートフォンやタブレットから容易にリモート接続が可能となります。
スマートデバイスの所有があたり前になりつつある昨今では、ビジネスでも大きな利用価値が生まれ、大企業向けのルーターなどではSSHを実装したものも販売されています。
