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用語集|エッジコンピューティング (エッジコンピューティング)

英:Edge Computing
類:エッジデバイス / エッジサーバー
 クラウドコンピューティング 

 
エッジコンピューティングとは、近年注目されている分散型のコンピュータネットワーク技術です。この技術は、IoTデバイスやセンサーなどが集めた大量のデータを、データを収集した端末の近くにサーバーを分散配置することで、クラウド上での大規模な処理や分析をする必要を軽減し、上位システムの負荷や通信遅延が解消できます。

例えば、自動車メーカーが運用している自動運転車に搭載されたカメラがリアルタイムで撮影している画像は数千枚規模にもなりますが、クラウドに全て送信し分析を行った場合、通信の遅延により安全性が損なわれる可能性があります。しかし、エッジコンピューティングであればカメラ側で一次的な加工とフィルタリングを行い、重要な情報だけをクラウドへ送信すれば十分です。

農業では、野菜や果物に設置されたセンサーから収集したデータを農家が処理し、作物の状態を分析して適切な貯蔵方法や管理方法を実現することができます。医療分野でも、患者モニタリングなどで多くのデータが収集されますが、エッジコンピューティングによって一時的な加工とフィルタリングを行うことで、医師や看護師が正確な情報を手早く確認することができるようになります。

しかしながら、エッジコンピューティングにはいくつかの課題もあります。例えば、デバイス上で処理された情報はクラウド側へ転送される前に暗号化される必要があります。また、セキュリティ上の危険性やスループットの問題もあります。


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